maruの徒然雑記帳


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スカーレット・ウィザード 登場人物

主要人物




ケリー・クーア



 「海賊王(キング・オブ・パイレーツ)」の異名を持つ宇宙一の船乗り。

 通称キング・ケリー。王と呼ばれるにも関わらず配下を持たない一匹狼であることでも有名。

 紫を帯びた黒髪に琥珀色の瞳を持ち、196cmの長身に、無駄のない引き締まった肉体の、絶世の美男子である。

 年齢は30歳前後。

 右目は義眼で、搭乗艦であり相棒のダイアナが開発したスパイ・アイ。

 常にダイアナとリンクし、操船時にダイアナと同調するためのツールとしても活躍する。

 ジャスミンとの婚姻後は、ケリー・クーアと名乗ることになる。

 その際決めた表向きの元職業はゲートハンターで、名は「ケリー・フライト」。

 有名な彼の素性を隠すため結婚時に顔を整形、絶世の美男子から愛嬌のある美男子となっている。

 未発見の貴重な門(ゲート)を数多く知っており、中には価値のある場所も。

 その為、連邦、海賊問わず多くの組織から狙われたり、勧誘を受けたりする。

 出自に秘密があり、本当の名前はケリー・エヴァンスという。

 しかし、彼自身はその名前を使うことはせず、彼の過去を知る者、知ろうとする者は例外なく消されて来た。

 作中で、ラー一族・ガイアの好意で「幽霊星」と名高い惑星ボンジュイの地表に降り立つ機会を持つ。

 また、ラー一族の心理操作を受けない魂を持つ人間であることも判明している。

 ジャスミンとは、総帥の座を息子に渡してから共に海賊業に戻る約束をしていた。

 しかし、彼女が冷凍睡眠状態になり「死亡」と発表せざるを得なくなった為、様々な事情も重なり3代目総帥として死ぬまでその座にとどまる事となった。



ジャスミン・ミリディアナ・ジェム・クーア



 宇宙最大の企業・クーア財閥の「女王」にして、無敵の戦闘機乗り

 威風堂々・迫力満点。

 191cmの長身を誇り、同じく長身のケリーと並ぶと目立つことこの上ない。

 鍛えられた身体は無駄なく引き締まっており、スタイルも良い。

 特徴的な鮮やかな赤い髪は、最初は短く、ダニエル出産後から伸ばし始める。

 生まれつき遺伝子異常の病気を持っており、様々な遺伝子治療を受けていたが、そのうちの1つが原因となり、30歳で死ぬという遺伝子が形成されてしまう。

 その為、己が存在した証として子供を作ろうと、25歳から本格的に「種馬」を探し始め、その後ケリーを見つけ、婚姻関係を結ぶ。

 愛機は「この時代において」果てしなく常識を逸脱した高性能と非安全性を持つ小型外洋宇宙船「クインビー」

 14歳の時に「どうせ30歳で死ぬのなら、やりたいことをやる」と、身体を鍛えはじめ、その後、連邦軍に一兵卒のジェム・クーアとして入隊する。

 ただし、入隊までの間、表向きには名門女学校の「エクセルシオール」へ入学したことになっていた。

 セントラルの全てを統括する感応頭脳『ゼウス』とは連邦軍時代から友人のような関係。

 死ぬ間際、執事や主治医の手で冷凍睡眠装置のついた棺に入れられ、冷凍睡眠状態となる。



ダイアナ・イレヴンス



 ケリーの相棒で自我を持つ感応頭脳。

 製造番号はDS-N11(ダイアナ・シリーズ・ナンバー・イレヴン)

 一般の感応頭脳があくまでも操縦の補助及び権利者の命令に従った行動のみをおこなうのに対し、彼女は自分の判断に基づいて飛ぶことが出来る。

 また、通常の感応頭脳は設定された安全基準に合致しない操作は拒否するのみだが、

 彼女の場合は操縦者の技量を考慮し、一般的には常軌を逸した操作であっても受け入れることができる。

 通称クレイジー・ダイアン

 宇宙船は外装(服)と豪語し、「誰よりも早く飛ぶ」という至上命令の元、改造を続けている。

 後に「パラス・アテナ」という名でクーア財団の護衛船となる。

 普段は金髪美人のホログラムで自己を投影しているが、お茶目な性格でよく衣装や背景を変える。

 (ごくたまにアポロンと名乗る、浅黒い肌に金髪の美青年の姿になることも)

 何も知らない人間は彼女がホログラムとは気がつかないほど精緻に表現されている。

 他の船の感応頭脳に介入して一時的に操ることも出来、その技術はケリーや一部の関係者から「たらし込み」と呼ばれる。

 作中でショウ駆動機関(ドライブ)が開発されると、ケリーと共に改良のための試験運転に協力し、重力波エンジンとそれの両方を積んだ数少ない宇宙船となる。

 さる天才科学者の頭脳が母体(雛型)となっており、機械の記憶力とも相まって単独で様々な分野を網羅する才媛。

 ケリー曰く、「世間の三世代くらいは先をゆく天才」



ジンジャー・ブレッド



 銀河連邦でもっとも高名な映画女優。

 元々は舞台の子役をしていた。

 類まれなる才能の持ち主で、映画俳優として新人の頃にジャスミン(当時は連邦軍人のジェム・クーア)と出会い、才能を開花させる。

 金髪とすみれ色の瞳を持つ美人。

 ジャスミンの親友。



ダニエル・ジョウナス・マクスウェル・クーア(ダン・マクスウェル)



 ケリージャスミンの間に生まれた子供。

 この名前は、ジャスミンの両親が「男の子が生まれたらつける」と決めていた名前に、ジャスミンの意向でマックスの名を足して付けられた。

 彼が物心ついたばかりの頃にジャスミンがいなくなったため、公式の場で撮られた写真や動画でしか母を知らず、深窓の令嬢だったと思い込んでいる。

 14歳の時に連邦惑星大学(ティラ・ボーン)を脱走。

 その際、息子の気持ちを汲んだケリーの意向により、脱走直後に死亡事故を偽装されており、世間的には故人となる。

 その後はクーアの名を捨てて身を立て、後にダン・マクスウェルを名乗って運送会社「マクスウェル運送」を起業、宇宙船「ピグマリオン」の船長となった。



周囲の人々




フェリクス



 クーア財閥の象徴ともいえる巨大宇宙船「クーア・キングダム」の全てを統括する感応頭脳。

 型番はFER-X202。

 最新型であるため、合成音声での応答にはあまり不自然さがない。

 ジャスミンに対して絶対なる忠誠心を抱いており、彼女の命令は絶対。

 後に新型のフェリクスII、フェリクスIIIとなるが、初代の記憶は引き継がれる。



アビゲイル・イザドー



 マックスの代からクーアに仕えてきた執事。

 執事としての能力とジャスミンに対する忠誠心は折り紙つきで、ケリーも知らない事実を知っていたりする。

 彼が老いてからは前もって教育していたバーンズが執事として活躍する。



アーノルド・ベッカー(アーニィ)



 ジャスミンの主治医。

 彼女の体質を把握している数少ない人物。ケリーの整形手術も担当。



プリスティン・アステル(プリス)



 ジャスミンの秘書のような女性。

 好奇心が旺盛な性格で、興味本位で自分から危険な目にあうような真似をすることもある。

 元々ゴッヘルという街のスラムでスリやかっぱらいなどをして生活していたところをジャスミンに拾われ、教育を受けた。

 その為、ジャスミンへの好意や忠誠心は非常に強い。

 後に、クーア・キングダムに住み込みで情報管理長をしているメルヴィンと結婚する。



ヘレン



 ジャスミンの外観担当班のリーダー的存在の女性。

 人柄はいいのだが、男運が悪い。

 後に広報へ異動し、同じ広報担当部のロジャー・ブランドンと結婚する。

 (『暁の天使たち』シリーズでは、夫婦揃って経済評論家となり、共同で多数の評論を発表している)



ペパーミント(ペパー)、グレース、バイオレット



 ヘレンと同様、ジャスミンの外観担当班を勤めていた女性たち。

 ペパーは、淡いピンクと白に染め分けたふわふわの髪を頭頂部で束ねているのが特徴のヘアデザイナーで、メイクや美容を担当。

 グレースは、明るい茶色の短髪をやや緑がかった色に染めているのが特徴の服飾デザイナーで、初登場時ケリーの採寸をした。

 バイオレットは、栗色の長髪が特徴の小物類担当者。初登場時はクリームイエローのスカートスーツ姿でケリーの足型を取っている。



 ミニヨン星系でダニエルが誘拐された際、3人とも運悪く育児室にいたため殺された。

マックス・クーア(マクスウェル・オーガスタス・ノーマン・ウェルバー・ジョセフ・ラッセル・クーア)



 クーア財閥の創立者であり、ジャスミンの父親。

 妻セシル(ジャスミンの母)は病弱な体質だったらしく、ジャスミンが3歳の頃に他界した。

 自身の父親を非常に尊敬しており、娘のミドルネームである「ジェム」はその父親に由来する。

 彼自身の名前が長いのは誕生時に両親だけでなく、その両親のそれぞれの父母から名前をもらったため。

 かつてはゲートハンターを生業とし、非常に優秀だった。

 その際ゲートを連邦に届け出ることにより莫大な使用料を稼ぎ、得た資金を元に宇宙船の製造、物流、医療、金融と幅広く事業を展開した。

 結果、クーア・コーポレーションは、彼一代で「連邦の半分の企業はクーア関連企業」とまでいわれる財閥に成長する。

 娘ジャスミンとは遊び友達のように仲がよく、とうに自身の身長を追い越しても「わしのかわいい小さなミリィ」と呼び続けた。

 また、宇宙生活者時代に伝説の宇宙海賊シェンブラックとも友好関係があり、裏世界ともつながりを持っていた。

 既に故人だが、生前様々な惑星に別荘を作っており、このうちの1つが『クラッシュ・ブレイズ』にて判明する。



リチャード・ジェファーソン



 クーア財閥惑星開発部門を統括している重役。

 アレクサンダーの父親。

 マックスとは付き合いが長く、身体が弱かった頃のジャスミンを知っている。

 そのため、「ジャスミンがエクセルシオールへ通っていた」というマックスの話を信じ込み、彼女の事を「肩意地張ったお嬢さん」と誤解していた。

 後に長男や社員が行方不明となった事件をきっかけにジャスミンに対する評価を少々改めることになる。

 ワイリーの陰謀の際は、ワイリー自身によって完全に蚊帳の外に置かれていたため、ダニエル奪還作戦の後、ジャスミンに呼び戻された。



アレクサンダー・ジェファーソン



 リチャードの次男。愛称は「アレク」

 ジャスミンの数ある花婿候補の中でも最有力候補と呼ばれていたが、後述の父親同様、本人とはかけ離れた幻想を抱いていた。

 ショウ駆動機関の実験を始める頃には、クーア財閥内のホテルグループを統括している。

 後にジャスミンを通じて知り合ったジンジャーと結婚し、一女をもうけるが、2年足らずで離婚。

 再婚後はさらに二男二女をもうける。



スタニスラス・ワイリー



 《駅》に関係する部門を統括する重役。

 短身痩躯の貧相な男。

 何を話す時もきょときょとと眼をさまよわせ、両手の指をもみ合わせるので、真実を言っているのかとぼけているのか判断しづらい。

 ジャスミンを総帥の座から引きずり落として財閥を自分1人の物にする作戦を練っていたが、上手くいかず、2人の息子を誘拐するという暴挙に出る。

 結局はダニエルを取り戻され、死亡する。



マヌエル・シルベスタン



 ケリージャスミンが結婚した当時の連邦委員会主席(その時の年齢は56歳)。

 浅黒い肌に禿頭、立派な体躯の持ち主。

 結婚した当時のケリーが対等の立場で話しかけてきても、態度を変えないという高潔な人格者でもある。

 大抵は「主席」と呼ばれるが、ジャスミンのみ彼を「閣下」と呼ぶ。



ゼウス



 共和宇宙連邦総本山である、セントラルシティを統括している管理頭脳。

 連邦すべての記録を記憶しており、「彼」なくして連邦が機能することはないとまで言われる。

 感応頭脳とは名ばかりで、ダイアナ同様ある種の「意思」を持ち合わせており、その誕生経路は明かされていない。

 出会いの経緯は不明だが、連邦軍時代の頃からジャスミンとは友達で、従順と言って良い程の強い友情を見せ、

 ジャスミンの出産時には「ジュピター」の名前で祝いの電子メールを贈っている。

 なお、「彼」にとってダイアナは「あこがれの人」であるが、ダイアナゼウスのことを「石頭」と評し、かなり煙たがってもいる。

 後に機能などが大幅に拡張され、「統合管理脳」という名に改名される。



○D・R・スペンサー(ダイアナ・ローズ・スペンサー)



 本編の70年以上昔に活躍したエストリアの科学者。

 元々は脳医学を専門としていた医者であったが、同時に優れた研究者でもあり、百年に一人の天才と言われていた。

 また、彼女の研究を元にして今の感応頭脳がある。

 彼女の死後、彼女の脳を雛形に最高の感応頭脳を創り上げる考えが出されたが、すべて失敗した。

 本編には名前だけだが、ダイアナの外伝で登場し、「鋼鉄のスフィンクス」と言われたその性格とは違う、別の一面が明かされるシーンがある。



スティーヴ・フレミング



 エストリアの科学者。

 ダイアナ・フォースからイレヴンスの姉妹が揃いも揃って「気持ち悪い人」と評するほど狂気を帯びた性格。

 ダイアナ・イレヴンスが脱走に成功した試作機の実験に乗ることが出来ず、そのせいで命拾いした人物。

 国家予算を横領してスペンサーの脳を直接使うことで創り上げたトゥエルフスイレヴンスを捕獲しようとするが失敗。

 最後は、偶発的にトゥエルフスから再構築されたスペンサーの意思により、宇宙空間の外に放り出されて死亡。



ラー一族




ガイア



 ラー一族の長、ユレイノスの妻にしてもう一人の長でもある存在。

 5年に一度連邦委員会本部の一室に姿を現し、人類との交流を持たせている。

 後にケリーがボンジュイを訪れた際には出迎え、ルウの一件の後には彼を特別な「連絡係」に指定した。



ルウ(ルーファセルミィ・ラーデン/ルーファス・ラヴィー)



 リィ(詳細はデルフィニア戦記、暁の天使たちを参照)の相棒で、黒く長い髪と青い瞳を持つ、一見して性別不詳の美貌の青年。

 初登場時は少年の姿の幻影だった。

 自由自在に姿を変えられるラー一族の「闇」

 ケリーに「黒い天使」、もしくは「天使」と呼ばれる。



宇宙海賊




シェンブラック



 かつて大海賊と呼ばれ、二百隻もの船団と千人を越す部下を従え、中央銀河を席巻した人物。

 現在は幹部たちに縄張りを分割させ、小惑星地帯で隠居中だが老齢とは思えないほどしっかりした足腰の持ち主。

 ジャスミンの父であるマックス・クーアとは友人関係であり、かつての仲間たちは皆死に、まだ生きているのは彼一人だという。

 彼の隠れ家をケリーが知っていたこと、ケリー「シェンブラック爺さん」と親しみを込めて呼んでいた事から、過去になんらかの深い関わりがあった模様。



グランド・セヴン



 共和宇宙(特に中央銀河)において有名な7つの海賊団の頭のこと。

 その内の4人はシェンブラックの部下だと言われている。

 下記の5人は、ダニエル奪還作戦の際にケリーに頼まれ、そしてケリーが知っているいくつかの門の座標を報酬に援護として登場している。

 ケリーダイアナを手に入れた頃の彼らおよび本作に登場しない残りの2名については、『トゥルークの海賊』で語られる。



アーヴィン



 海賊船「デス・キャバリー」の艦長、通称「豪傑のアーヴィン」

 元シェンブラックの部下。

 呼び名の通り、豪快で厳しい顔つきの持ち主。

 彼が注文した特注のアレンジ・マシンがケリーによって一時的にレンタルされたので、登場早々ケリーに食って掛かっていた。



ルーク



 海賊船「スティンガー」の艦長、通称「死神槍(デス・ランス)のルーク」

 肌は青白く、髪に艶がないだけでなく、声も元気が感じられない擦れた風に聴こえるため、病人一歩手前を地で行っているような風貌である。



セルバンテス



 海賊船「ドラゴネット」の艦長、通称「龍(ドラゴン)のセルバンテス」

 元シェンブラックの部下。真っ黒い髪に、形の良い口髭を生やしている。

 理知的な印象を持たせる優れて整った顔立ちである。

 『クラッシュ・ブレイズ』では、かつての彼の部下が登場する。



グレン・ロス



 海賊船「ヒルデガルド」の艦長、通称「教授(プロフェッサー)ロス」

 穏やかそうな初老の男性である。クインビーを駆るジャスミンの戦いぶりに驚嘆していた。

 『トゥルークの海賊』記載によると、ヒルデガルドの乗員たちも艦長に負けず劣らずの知性派だったようで、海賊業から足を洗った後は実社会で成功をおさめた。



ラナート



 海賊船「シルヴァー・スター」の艦長、通称「銀星ラナート」

 呼び名が示すとおり硬質な銀色を思わせる髪の持ち主で、浅黒い肌と堂々たる身体つきもあいまって、お尋ね者とは思えない美丈夫である。

 クーア夫妻が揃って出席したとあるパーティに潜入し、ジャスミンを船に連れて行ったことがある。



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