maruの徒然雑記帳


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大森藤ノ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 6」

 先に第8巻について書いてしまいましたが、第6巻も大騒ぎです。

 第5巻の最後で、ベル君を気に入ってしまったある神様が思わせぶりに登場したのは覚えてますか?

 今回ベル君は、神・アポロンに狙われ、その身をかけたウォー・ゲームをせざるを得ない状況に追い込まれていきます。


   前巻の最後、18階層で無事にゴライアスを倒したベル君達は、無事に地上に戻り、身体を癒しながら、心配をかけた人々に挨拶をして回っていました。

 そして、リリヴェルフと無事生還とヴェルフのLv2ランクアップのお祝いの為のお酒の席で、他のファミリアの冒険者に絡まれます。

 自分の悪口は我慢したベル君でしたが、その冒険者達が神様の悪口を言った瞬間、怒りが爆発しました。

 乱闘になり、大変な事になりかけましたが、ちょうどロキ・ファミリア狼人・ベートがいて乱暴な口調ながらもその場を収めてくれたのでした。

 ベル君に難癖をつけてケンカを吹っかけてきたのはアポロン・ファミリア

 このケンカが、後日大変な事を引き起こすことになるのです。


 ケンカの翌日、ギルドに出向いてエイナさんに色々と報告したベル君は、その帰りにアポロン・ファミリアからの神の宴の招待状を受け取ります。

 ベル君は昨日アポロン・ファミリアと騒ぎを起こしたばかり。

 ここで断るのは上手くないと、参加を決めるヘスティア様なのでした。

 宴は眷属を1名連れてくるようにーそう記された案内状の通り、ヘスティア様はベル君と共に宴へ足を運びました。

 その宴にはもちろん神・ロキに連れられたアイズさんも来ていて。

 ベル君は神・ヘルメスの粋な計らいで、アイズさんとダンスを踊るのです。2人で心を合わせて、初めてのダンスを。

 そしていよいよ宴が終わりに近づいたころ、とうとう神・アポロンが動きます。

 先日のケンカを理由に、ウォー・ゲームを申し込んできたのです。もちろん、景品はベル・クラネル

 1人しか眷属のいないヘスティア・ファミリアに勝ち目はありません。

 当然、ヘスティア様は断りますが、後日抗争を仕掛けてきたアポロン・ファミリアに追い詰められ、ホームである教会も壊され、とうとう堪忍袋の緒が切れます。

 ヘスティア様はベル君と共にアポロン・ファミリアに乗り込み、アポロンに手袋を叩きつけ、ウォー・ゲームを受ける事を告げるのです。


 ヘスティア様は、1週間時間を稼ぐ事をベル君に伝えて、彼を送り出します。

 彼の可能性にかけて。

 ベル君は、ロキ・ファミリアを訪ね、再びアイズさんに師事する事になりました。


 その間、ヘスティア様も頑張ります。

 ベル君に言った通りの時間稼ぎ、そして交渉。

 何とか代表者による1対1の決闘に持ち込もうとしますが、叶わず攻城戦での戦いになってしまいます。

 守りはアポロン・ファミリア、攻めがヘスティア・ファミリアです。

 ヘルメス様の提案とフレイア様の挑発により、何とか助っ人を1人だけ呼ぶことが出来るようになりましたが、まだまるで駒が足りません。

 ヘスティア様は、まずソーマ・ファミリアに縛られ、囚われているリリの奪還から始めることにしました。


   自分が離れればベル君は助かる。そう思いこんだリリは自らソーマ・ファミリアに囚われていました。

 そこに神様がやってきます。

 そして、言うのです。勝つためにはリリが必要なのだ、と。

 神様リリに、「ボク達を……ベル君を助けてくれ!!」そう懇願しました。

 リリは走り出します。

 主神・ソーマに直談判する為。

 願いを聞いてほしいと叫ぶリリに、神・ソーマは己の作った神酒を差し出します。

 これを飲んでなお己を保てるなら願いを聞いてやろう、と。

 正気を失い、溺れるほどの快楽をもたらす神の酒。その恐ろしさを、リリは嫌というほど知っていました。でも。

 リリは震える手を伸ばします。

 喉を落ちる液体。湧き上がる快楽。

 全てが白く濁り、塗りつぶされ、そして、最後にリリが見たのは、ベルの笑顔。

 神の酒がもたらす誘惑も快楽も断ち切り、リリは叫びました。彼らを助けたいのだ、と。

 そして、神・ソーマリリの願いを聞き、ヘスティア様の要請を受け入れ、リリの移籍を認めるのでした。


 タケミカヅチ様は悩んでいました。  どうにかしてヘスティア・ファミリアの力になりたい。そのためには自分の眷属を1人移籍させる必要があったのです。

 ですが、移籍後、再び移籍できるようになるのは1年後。

 移籍させたものは少なくとも1年はヘスティア・ファミリアに所属していなければならないのです。

 彼の頭にある候補は1人。

 彼女にどう切り出そうか悩んでいるところに、当の本人がやってきました。

 ヤマト・命

 彼女は主神に頭を下げます。今度こそ、彼らを見捨てたくないのだ、と。

 そんな彼女をタケミカヅチ様は、1年しっかり修行をして来いと送り出すのでした。


 同じころ、ヴェルフも主神であるヘファイストス様の元を訪れていました。

 ヘファイストス様に別れを告げ、ヘスティア・ファミリアに参入する為。

 貴方をそこまで駆り立てるものは何?、そう問われ、ヴェルフは答えます。友の為、と。

 餞別にと渡された真紅の槌を胸に抱き、ヴェルフは崇敬する主神の元を発つのでした。


 ヘルメス様は、【豊穣の女主人】に来ていました。

 目的は、ウォー・ゲームの助っ人にリューさんの力を借りる為。

 友であるシルさんにも頼まれ、ベル君を見捨てる事も出来ず、リューさんはヘルメス様の要請を受けることにするのでした。


 そして、舞台は整いました。

 ウォー・ゲームが始まります。


 最初はリューさん。  ヴェルフの打った魔剣で派手な攻撃をし、多数の敵をおびき出し、城の中の戦力を減らします。

 そしては混乱のスキをつき城内に潜入。中庭に溢れる敵の足止めをします。


 ここまでで、アポロン・ファミリアの構成員の約8割が戦線離脱しました。


 そして裏切りの罠。

 アポロン・ファミリアパルゥムに変身していたリリが、ベル君とヴェルフを城内に手引きしたのです。

 後はヴェルフベル君を導きます。敵の総大将までの道をこじ開けて。

 最後に、敵の総大将・Lv2の冒険者ヒュアキントスを目指し、階段を駆け上るベル君。

 英雄願望【アルゴノォト】のスキルが発動、最大級の炎雷がヒュアキントス以外の団員を蹴散らしました。

 1対1の激しい戦いが始まります。

 追い込まれるベル君。しかし、彼は諦めませんでした。慢心したヒュアキントスベル君の隙に誘い込まれ、そして。

 ウォー・ゲームの勝者が決します。

 勝ったのはヘスティア・ファミリア

 敗者であるアポロン・ファミリアは解散、そのホームはヘスティア・ファミリアのものになったのでした。


 今回も波瀾万丈の展開でした。

 前半の宴でのダンスシーンは華やかで、何よりアイズさんが可愛かった。

 後半はとにかく、仲間達とベル君の絆や戦う彼らのかっこよさにしびれました。

 次巻はまたまた新たなキャラクターが登場。

 ヘスティア様とベル君のファミリアにも仲間が増え、4人になりました。これからの彼らの活躍が楽しみです。

 (2015.6.15)

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