maruの徒然雑記帳


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大森藤ノ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 8」

 新刊でたーーー!!

 本日、予約注文していた第8巻が届き、うはうはしながら早速読了したmaruです。

 軍神アレス率いる王国軍と戦争という事で、殺伐としているのかと思いきや、ベル君達の日常を描いた短編がメイン。

 何とも萌え満載な短編集的な趣でした。


   内容的には、

 ○命とタケミカヅチ様の「とある武神への恋歌」

 ○リリとベル君、ロキ・ファミリアの首領・【勇者】フィンの「パルゥムの求婚」

 ○ヴェルフとヘファイストス様の「とある鍛冶神への恋歌」

 ○エイナさんとベル君の「愛しのボディガード」

 ○シルさんとベル君の「街娘の秘密」

 ○神様とベル君とアイズさんの「とある女神の恋歌」

 の豪華6本立て!!


   個人的には、そうですね〜

 ヘファイストス様のかっこよくて可愛い姿を堪能できる「とある鍛冶神への恋歌」と、

 エイナさんが可愛い「愛しのボディガード」と、

 神様アイズさんが可愛すぎる「とある女神の恋歌」が特に好きです。

 今回、ベル君が可愛いのはいつもの事ですが、女子達の可愛さが半端じゃありません。可愛すぎます!!

 きっと、読者を萌え殺すつもりにちがいありません(笑)


 さて、物語は王国軍・戦力3万との戦争から幕が上がります。

 戦争……オラリオの危機かと思いきや、どちらかというと危ないのは軍神アレスの王国軍。

 王国軍は数は多いけど、全体的に小粒。

 歴戦の冒険者達が集うオラリオに勝てるはずがないのです。

 オラリオ軍は、ロキ・ファミリアフレイヤ・ファミリアを中心に混成軍を編成し、王国軍を蹴散らします。

 オラリオの面々の非常識さが満載で、面白い事この上なし、です。


   街の外ではそんな戦闘が繰り広げられる中、ベル君達ヘスティア・ファミリアの面々は招集を免れ、普段通りの日常を過ごしていました。

 ファミリアのメンバーは、前巻で助けだした春姫が加わって5人。

 彼らは春姫の育成も兼ねて、5人でパーティーを組みダンジョンに潜る日々を過ごすのでした。


 そんな中、は一時離れているタケミカヅチ・ファミリアのメンバーにパーティーの誘いを受けます。

 それはタケミカヅチ様が降臨した日を祝う、いわゆるバースデーパーティーの様なもので、毎年祝っているのです。

 タケミカヅチ様に想いを寄せるは、ベル君とヴェルフにプレゼント選びを手伝ってもらいますが、その途中、天然ジゴロぶりを発揮し、モテモテもタケミカヅチ様を見てしまって。

 思わずタケミカヅチに対し、怒りを爆発させてしまう

 それでも、きちんとプレゼントを用意し、以前のホームを訪れます。若干しょんぼりしながら。

 そこにはタケミカヅチ様のパーティーだけでなく、の為の送別会の準備もされていて、嬉しい驚きに満たされるのでした。

 【とある武神への恋歌】より


 リリは悩んでいました。

 自分の能力の伸びの少なさに。

 そんな中、ベル君の能力の伸びの異常さに疑問を持つファミリアの面々に、ヘスティア様がベル君の秘密を明かします。

 ベル君にすら伝えていない、彼の最初のスキル【憧憬一途〜リアリス・フレーゼ〜】

 ・早熟する

 ・懸想が続く限り効果持続

 ・懸想の丈により効果向上

 懸想の対象、つまりアイズに追いつく為に、ベル君を異常な速さで成長させてくれるスキル。

 ベル君の異常な成長の中に、アイズさんへの強い想いを感じ、ますます落ち込むリリなのでした。

 そんな中、ベル君はロキ・ファミリア首領・フィンからある願いを持ち掛けられます。

 リリを自分の伴侶にと望むフィンに驚くベル

 ですが、リリへの橋渡しを頼む彼を突っぱねる事も出来ず、ベルリリに事情を話します。

 ベル君からそんな話を持ち掛けられ、やけっぱちになったリリ

 翌日、フィンに会い話を聞いたリリは、彼の中に自分を見るのです。

 一族の為に己が身を捧げるフィンリリにも、全てを捧げても構わない対象がありました。それはー。

 そこへ、ベルが駆け込んできます。

 神様から「もっと我儘になっていいんだよ」と言われ、自分の心を見つめなおしたベルが、リリを取り戻しに来たのです。

 もう彼女はボクのものと敢えて挑発するフィンベル君は退かず立ち向かいます。

 リリをかけた戦いが、今にも始まろうとした時、闖入者が現れました。フィンをこよなく愛するロキ・ファミリアアマゾネス・ティオネ

 愛する団長が嫁探しに出たと聞きつけた彼女は、彼の匂いをたどってきたのです。

 逃げ出すフィン。追うティオネ

 ベル君との勝負はうやむやになり、リリベルはそっと微笑みあうのでした。

 帰り道、「リリは妹みたいなもの」と言うベルの耳にリリはそっとささやきます。

 「−私は貴方より年上ですよ、ベル」と。大人びてどこか艶めかしい声音で。

 そんなリリに、ベル君は顔を真っ赤に染めるのでした。

 【パルゥムの求婚】より

 お姉さんキャラ、いいですよね。お姉さんなリリ、私は好きです。お姉さん萌えなもので……


 ヴェルフを狙う、動きがありました。王国に仕える彼の実家が、魔剣を作れる彼の腕を狙い、暗躍を始めたのです。

 ロキ・ファミリアからそれを知らされたヘファイストス様は彼を護る為、ひそかに動き始めるのでした。

 ダンジョン内で、ヴェルフヘファイストス・ファミリアの団長・椿と遭遇し、己の未熟さを突きつけられます。

 落ち込むヴェルフ

 そして、地上に戻った彼の前に、父親が現れます。卑怯な手段を用意して、彼を連れ戻すために。

 ヴェルフは真っ向から父親に抗い、そして打ち倒します。己の信念を余すことなくぶつけて。

 陰謀を企てた彼の親族は拘束され、1人孤独に浸る彼の元へ現れたのはヘファイストス様。

 ヴェルフは彼女に想いを告げます。

 貴方が認める武具を作れたなら、自分と付き合ってほしい、と。

 ヘファイストス様は自らの眼帯の下に隠された醜い容貌を明かして距離を取ろうとしますが、そんな事でヴェルフが思いとどまるはずもなく。

 彼女の眼帯を外し、彼女の双眸を見つめながら彼は言いました。

 「貴方に鍛えられた鉄(オレ)の熱は、こんなものじゃ冷めやしない」と。その言葉を受けてうっすらと頬を染めるヘファイストス様。

 ヴェルフの想いが、鍛冶神の心をノックした、そんな日の出来事でした。

 【とある鍛冶神への恋歌】より

 ヘファイストス様、かっこいいです。ヘファイストス様、美しいです。ヘファイストス様、凛々しいです。

 そして、ヴェルフの告白を受け、椿の前でのろけるヘファイストス様は最高に可愛い神様です。


 エイナさんはモテてました。

 代表的なのは、ドワーフのドルムルエルフのルヴィス

 そんな彼らに言い寄られ、困っていたエイナさんはある日の帰り道、誰かにつけられて怖い思いをします。

 ベル君はそんなエイナさんの様子に気づき、ボディガードを申し出るのでした。

 共に帰る帰り道、確かに感じた視線にベル君が反応し、その普段とのギャップにドキドキしたり、自分の好みの男性はベル君みたいな人と改めて感じて意識してしまったり。

 そんな日が数日続き、ようやく犯人が判明します。

 犯人は、ドワーフ・ドルムルエルフ・ルヴィス

 しかし、彼らも実は被害者で。彼らはそれぞれの神に踊らされ、エイナを守ろうとして怖がらせてしまっていただけだったのです。

 やけになった彼らは、エイナさんに好きだと告白します。

 そんな二人に、エイナさんは頭を下げました。そして、ベル君を引き寄せ、「彼と付き合ってる」と告げたのです。

 驚愕する3人。(ベル君も含め)

 以前、ベル君が告白してくれたと主張するエイナさん。

 ベル君にも思い当たる事があり、エイナさんはもう一度言って欲しいと迫ります。

 追い詰められたベル君は、再びその言葉を口にするのです。「だ……だぃす、き……です」と。

 真っ赤になって、息も絶え絶えになって。

 エイナは言います。

 こっちが守ってあげたくなるようなそんな人が、ベル君がいいんです、と。

 それが止めでした。

 翌日、気まずいながらもベル君と顔を合わせ、2人はいつもの2人に戻ります。いつも通り、姉と弟のような2人に。

 今はこのままでいいと、そう思うエイナさんなのでした。

 【愛しのボディガード】より

 真っ赤になって照れまくるベル君に萌えまくりのエイナさんが可愛いです。ベル君の周りは素敵なお姉さんが多くてうらやましいです。


   シルさんのプライベートの秘密!の巻です。

 ベル君にいつもお弁当を作ってくれるシルさん。

 彼の為に弁当作りの腕を磨こうと奮起したのが、今回の件の発端でした。

 ベル君は、街の中でシルさんを見かけ、好奇心に負けて彼女の後を追います。

 彼女の目的地はある教会で、孤児達が暮らす孤児院でした。

 子供たちと遊んだり、シルさんに膝枕されたり、してあげたり、最後にちょっぴり危険な事もありますが、怪我もなく無事に終わった、そんなシルさんの休日を垣間見ることになるのでした。

 【街娘の秘密】より

 シルさんもいいですが、【豊穣の女神】メンバーだと、リューさんが好きです。リューさんとベル君の話が読みたいなぁ、なんて。

 シルさん、ごめんなさい……


 王国軍の神・アレスは焦っていました。オラリオ軍に押され、敗色がいよいよ濃厚になってきたためです。

 ヴェルフ奪還にも失敗して、魔剣の供給も望めません。

 そこで、彼は悪だくみをするのです。ヴェルフのファミリアの主神・ヘスティア様をさらって、ヴェルフをこちらに呼び込もうと。

 なんというか、あっけなくさらわれてしまうヘスティア様。

 ベル君はもちろん救出に向かいます。剣姫・アイズさんと共に。

 アイズさんの助けもあり、サクッと神様を救出するも、神様共々深い渓谷へ落ちてしまうベルアイズもそれを追い、渓谷へ身を投じるのでした。

 冷たい川に落ち、体調を崩したヘスティア様を休ませる為、ベル君達はとある村に滞在します。

 村娘の服に身を包んだアイズさんと祭りの手伝いをし、村祭りではヘスティア様と踊り、そして温かく迎え入れてくれた村の長・カームの死を看取ります。

 カームはかつて主神と愛を誓い合い、しかし彼女を守り切れずに死なせてしまったという過去がありました。

 死の間際、神様彼の主神・ブリギッドの代わりに、彼女の愛した眷属へ優しい言葉を贈ります。

 それを受け取ったカームは安らかに息を引き取るのでした。

 彼の死を受け、改めて神とその眷属との愛について考えるベル

 ベル君は恐れていたのです。

 神様と愛を誓いあったとしても、人間でしかない自分はいつか神様を置いて死んでしまう。

 神様を悲しませること。神様に、永遠に消えない痛みを刻み付けてしまうこと。

 その事を、恐れていました。

 そんなベル君に神様は言うのです。

 たとえ死が2人を引き離したとしても、再び会いに行く、と。

 その言葉を受け、神様の愛に触れ、ベル君は静かに、神様の胸に抱かれて涙を流すのでした。

 【とある女神の恋歌】より

 ベル君の想い、ヘスティア様の想い。神の想い、眷属の想い。なんというか、神様の想いは深いなぁと感じた話でした。

 アイズさん押しですが、ヘスティア様も好きなので困ります。

 ベル君、1人しかいませんからねぇ。

 村に逗留して、神様アイズさんに、ベル君の事をどう思うんだっ!と聞くシーンの、アイズさんの天然が可愛いすぎます。

 可愛らしく嫉妬する神様の様子も、とても可愛い、良いお話でした。


 さてさて、この巻で物語の第2部は終わりの様です。

 次巻から第3部が始まる訳ですが、どんな展開になるのかとても楽しみです。

 (2015.6.13)

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