maruの徒然雑記帳


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大森藤ノ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3」

 前巻で、ベル君は一緒にダンジョンに潜る仲間と出会いました。

 様々な出来事を超えて心身共に強くなったベル君

 この第3巻でも色々な試練が待ち受けています。

 中には嬉しい試練も混ざっていましたが(笑)


 今回も、ベル君をある意味つけ狙う、ある美しい神様がちょっかいをかけてきます。

 どうやらベル君が好きすぎて、何かをせずにはいられないみたいです。

 ベル君からしたら迷惑な話ですよね。

 彼自身は自分をつけ狙う存在にまるで気づいていないようですが。

 あ、でも時々視線は感じてるみたいです。自分を見つめる姿なき熱い視線は。


 さてさて、今回のベル君の試練は大きく3つ。

 1つ目は、早速うわさのアイズさんとの再会から始まります。

 冒険者ギルドへエイナさんに会いに来たベル君は、そこで遭遇するのです。

 想い人、アイズ・ヴァレンシュタインと。

 彼女は、ベル君前巻でダンジョンに忘れた物を届けにエイナさんを訪ねて来ていました。

 いつものごとく、回れ右して逃げ出すベル君

 しかし、今回はそうは問屋がおろしませんでした。

 エイナさんに呼び止められ、アイズさんには通せんぼされ。

 ベル君、とうとう観念して、アイズさんと向かい合います。

 お互い、今まで伝えられなかった謝罪と感謝の言葉を伝えあい、ふとした事から戦い方を教えてもらう事に。


   実戦さながらに剣を交え、でもまるで届かず、落ち込みつつも必死にくいついていくベル君

 そんな彼に、どうしたら上手く戦い方を教える事が出来るか、仲間にこっそりたずねてみたりするアイズさんは今更言うまでもありませんが可愛い人です。


   そうやってベル君が研鑽を積む中、第2の試練が訪れます。

 アイズさんとの訓練がヘスティア様にばれ、軽く修羅場った後、ベル君たちは正体不明の集団に襲撃されました。

 神様をかばい、戦うベル君

 もともと相手に殺意は無く、命の危険なく戦いは終結。

 ですがこの時はじめて、ベル君は自分に向かって這い寄る何かを漠然と感じ、何とも言えない脅威を感じるのでした。

 そしていよいよ第3の試練。

 ベル君は再会します。

 因縁のモンスター・ミノタウロスに。

 かつて完膚なきまでに叩きのめされた強大な怪物を前に立ちすくむベル君

 しかし、一緒にいるリリの事を思い出し、彼は一歩を踏み出します。

 ミノタウロスは確かに怖い。でも、リリを、仲間を死なせる方がもっと怖い…そんな思いと共に。


 がむしゃらに、ベル君は立ち向かいます。

 ですがまるで歯が立たないのです。

 諦めかけたその時、ベル君の視界に映ったのは、アイズさんの背中。

 彼女は>ベル君を助ける為、再びミノタウロスベル君の間に立ったのです。

 以前と、同じように。


 くじけかけたベル君の心に熱い想いが溢れます。

 いつまでも同じままでは嫌だと。アイズさんに……好きな人に助けられてばかりでは嫌なのだと。

 ベル君は、戦いを挑みます。アイズさんの救いの手を断って。


 繰り広げられる死闘。

 アイズさんや、ロキ・ファミリアの面々も驚く程の激しい攻防戦の果て、ベル君は勝利を掴みとるのです。

 戦いのさなか、彼は強く思いました。

 英雄になりたいーと。


 そして。

 Lv1では到底倒せないはずのミノタウロスを見事打ち倒し、彼は英雄へと続く道を着実に進み始めたのでした。

 (2015.5.3)

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