maruの徒然雑記帳


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大森藤ノ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4」

 ベル君、Lv2に到達する!!の巻です。

 前回のミノタウロス騒動を治め、経験値を積んだベル君

 見事にレベルアップを果たしました。

 しかも新たなアビリティ「幸運」ニュースキル「英雄願望【アルゴノォト】」も手に入れました。

 しかし、素直に喜ぶベル君とは裏腹に、周囲は大騒ぎ。

 レベルアップが早すぎたのです。異常なくらいに。

 あのアイズさんですら、Lv2に至るまでに2年という月日を費やしました。

 それなのに、ベル君がLv2に至るにかかった時間は1か月半。

 新たに得た「リトル・ルーキー」という称号と共に、ベル君の存在はオラリオの人々や神々の間に知れ渡る事になります。


 とはいえ、少々有名になったとしても、ベル君のやる事は変わりません。

 いつもと同じようにダンジョンに潜って、モンスターと戦い、お金を稼ぎ、己を磨く。

 しかし、そういった日課を再開する前に、ベル君にはやるべき事がありました。

 ミノタウロスとの戦闘で失った防具の補充。

 その為に、ベル君は以前にエイナさんといったバベルの防具屋に向かいます。

 彼には目指す防具がありました。

 防具というか、作者というか。

 ベル君が望む防具の作者の名前はヴェルフ・クロッゾ

 以前買ったライト・アーマーの作者です。

 ベル君は、今回も彼の作品を買おうと探し回りますが、中々見つかりません。

 ダメもとで店員に聞きに行き、そこで出会います。

 くだんのヴェルフ・クロッゾ本人に。


 ヘファイトス・ファミリアの下っ端である彼は、自分の打った作品の扱いに抗議をしていたところだったのです。

 そこに現れた得意客1号に、彼は狂喜乱舞します。

 彼はベル君に直接契約を持ち掛け、彼の装備をタダで用意する代わりに、ある願いを持ち掛けます。

 それは、パーティーを組んで、一緒にダンジョンに潜ってくれないか?という願い。

 鍛冶師である彼は、鍛冶のアビリティを得るためのレベルupを望んでおり、その為に下の層へ一緒に行ってくれるメンバーを捜していたのです。

 快くその願いを受け入れ、ベル君のパーティーはリリヴェルフを含め、3人になりました。


 3人でダンジョンへ潜り、連携にも慣れてきた頃、事件は起きました。

 滅多に出没する事のない希少なモンスター、インファント・ドラゴン

 階層主がいない上層において、階層主といって良い程の力を持つモンスター。

 上位のモンスターに、右往左往する冒険者達。

 なんといっても上層です。冒険者達のほとんどはLv1なのです。

 みんなで立ち向かおうとする冒険者達を尻目に、ドラゴンはリリを標的に定めました。

 向かってくるドラゴンに立ちすくむリリ

 ベル君はとっさに「ファイアボルト」の魔法を放ちます。

 新たなスキル「英雄願望【アルゴノォト】」の効果でパワーチャージされた特大の「ファイアボルト」を。

 その魔法による炎雷を受け、インファント・ドラゴンは一瞬でその身を塵に変えました。


 その日、ホームに戻ったベル君は、神様に今日の事を話します。

 ヴェルフの事や今日初めて発動したスキルの事。

 神様は、君のスキルは逆転の力だ、とベル君に伝えます。

 自分より強大な敵を倒すための力英雄に憧れる子供が、英雄になるためのスキルなんだと。

 ベル君が手に入れたスキルは「英雄の一撃」

 英雄に手を伸ばすための切符を、ベル君は手に入れたのでした。


 以降、ヴェルフの語るクロッゾの魔剣にまつわる話や、ベル君が倒したミノタウロスの角でヴェルフが作ってくれる短刀の話があります。

 良かったらご一読を。

 ヴェルフの今までが分かって色々考えさせられます。

 また、今回は短めの話なので、短編が2つついててお得です。

 ヘスティア・ファミリアと仲の良いミアハ・ファミリアの関わる話。

 ヘスティア様ベル君の出会いの話。

 どちらも面白くて微笑ましいです。

 おススメです。


 さてさて、徐々に力をつけ、英雄に手を伸ばすためのスキルも発現し、頼もしい仲間も増えたベル君

 次巻ではどんな成長を見せてくれるのか。

 ほんとに楽しみです。

 (2015.5.17)

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