前巻では、
モンスターフィリアでの事件を経て
ベル君が成長したところで物語は終わりました。
今回、「
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2」の
ベル君の成長もまた、目を見張るものがあります。
ベル君の新たなステップ、それは魔法です。
彼に執着するある神の思惑で、彼は憧れの魔法を手に入れるのです。
そして、新たな出会いもまた。
エイナさんや
ヘスティア様とのデートもどきのお出かけもあったりして、萌えもばっちり(笑)
もちろん、
アイズさんも出てきます。
さて、開幕後すぐに、
ベル君、
エイナさんにこっぴどく怒られます。
何故かといえば、まだ新人もいい所なのに、もう7階層に潜っていたから。
エイナさんはもちろん、
ベル君の身を案じて怒っているわけですが、彼女は
ベル君の異常な成長に気が付いていません。
自分の能力の成長期を主張する
ベル君に、
エイナさんは背中に刻まれた
ステイタスを見せてくれるよう頼みます。
ステイタスは、秘密中の秘密。
ベル君も最初は拒みますが、
エイナさんの熱意に負けて見せる事に。
結果、
エイナさんは
ベル君の急成長を目の当たりにし、7階層進出を許可してくれました。
ただ、条件が1つ。
7階層でもきちんと通用するような防具を購入する事。
ベル君の装備は、神様のくれた
「ヘスティアナイフ」以外は貧相で心もとない。なかでも特に防具に関しては。
という訳で、翌日2人は一緒に防具を買いに行きます。
そこで、
ベル君は
ヘファイトス・ファミリアの無名の若手が作ったライトアーマーに一目ぼれし、購入。
その際、
エイナさんは彼に彼女の瞳の色と同じ、エメラルドのプロテクターを贈ります。
ベル君は断ろうとしましたが、その装備には彼女の思いがこもっていました。
それは
ベル君の無事への祈り。決していなくならないで欲しいとの願い。
ベル君は彼女のその思いともども、しっかりと受け取るのでした。
その帰り道。
ベル君は1人の少女と出会います。
小人族(パルゥム)の少女。
彼女は冒険者から追い回されていて、それを
ベル君がかばったのです。
でも、いつの間にか、彼女はいなくなってしまいます。
翌日。
ダンジョンに向かう途中で、
ベル君は昨日の少女とよく似た冒険者に声をかけられます。
サポーターを探していませんか?−と。
サポーターとは、ダンジョンに潜る冒険者をサポートする人の事。
細かく説明すれば、メインで戦わないけど、荷物持ちや手に入れたアイテムの運搬、ダンジョン内のナビゲートなどをする代わりに、報酬を得る職種の事。
彼女の名前は
リリルカ・アーデ。
「ソーマ・ファミリア」所属。
サポーターが居ればなぁとちょうど思っていた
ベル君は、最初は渋りますが、結局彼女を受け入れ、共にダンジョンへ潜るのです。
しかし、実は彼女は見た目通りの純真な女の子ではありませんでした。
彼女は今までも、色々な冒険者と組んでダンジョンに潜り、金品をかすめ取る事を繰り返していたのです。
今回ももちろん、それが目的でした。
ヘファイトス・ファミリアの刻印の入った
ヘスティアナイフ、
ベル君が何よりも大切にしているそのナイフが彼女が狙う今回の獲物です。
最初はさっさと盗んでとんずらする予定が、中々上手く行かず、
リリは
ベル君と時間を過ごしていきます。
そして、少しずつ
ベル君を好きになるのです。
ベル君の、偽りのない真っ直ぐな思いに応えるように。
でも、終わりはきます。
ダンジョンの10層で
ベル君を罠にかけた
リリは、戦利品を持って出口へ急いでいました。
しかし、待ち伏せがいたのです。
以前、
リリがだました冒険者達。そしてー
同じ
ソーマ・ファミリアの仲間。
彼らは
リリの戦利品もこれまでためたお金も取り上げ、彼女をモンスターの群れの中へ置き去りにします。
リリが死を覚悟したその時、希望は現われました。
ベル君が
リリを追って助けに来たのです。
なぜ助けに来たのかー
リリは問います。こんな裏切り者の自分を、どうして助けたのか、と。
ベル君は何の迷いもなく答えるのです。
リリだから、助けたかったのだと。他の誰でもない、
リリだからいなくなってほしくなかったのだと。
それは、自分を諦めきっていた
リリの心に響いた福音でした。
そして。
リリは
ベル君の前から姿を消しました。
でも、ある日不意に出会うのです。
凍り付く
リリ。
彼女の言葉を待つ
ベル君。でも、中々彼女の口は開かなくて。
優しい苦笑いを浮かべて
ベル君は口を開きます。
「サポーターさん、サポーターさん。冒険者を探していませんか」
それは始まりの、そして再会の言葉。
ベル君が、新たな仲間を得た瞬間でした。
以上!
感想文というか、あらすじというか(笑)
神様とのデートや
アイズさんとの再会はぜひご自身の目で見てみて下さい。
萌えますよ(笑)
(2015.4.24)